- 器楽曲
- 管弦楽曲
路地よりの断章(1935年12月) Les fragments de la ruelle(Dec. 1935: Paris)
- 創作地
- パリ
- 初演
- 1936年5月26日
解説
パリ時代の最後に書かれた7楽章を含む交響組曲。幼い頃を過ごした神戸の脇浜地域の音楽的回想の趣があり、東京での帰朝演奏会で発表された。各楽章名は順に「インヴェンション、母の子守歌、だるま、夜想曲、かくれんぼ、銅鑼、陽気な小径」で、親しみのある日本の旋律と当時の前衛の響きが交差する。第6曲《銅鑼》はボストン時代のピアノ独奏曲《シンバル》からの編曲で、巧みな管弦楽法が聴きどころ。