- 器楽曲
- 協奏曲
ピアノ協奏曲第一番 イ短調(1933年5月19日) Piano Concerto No. 1 in A Minor(May 19, 1933: Boston)
- 創作地
- ボストン
- 初演
- 2013年5月6日
解説
日本最初期のピアノ協奏曲の一つ。ボストン大学音楽学部に提出された卒業作品で、3楽章で構成される。大澤は大学卒業の半年前から力がみなぎり、「怒涛の創作」というべき勢いで大作を次々に完成した。本作品を端緒に《三つの田園交響楽章》《コントラバス協奏曲》《交響曲第一番》と続くこれら「交響四部作」は、戦前の日本洋楽史に燦然と輝く作品群である。だが、いずれの作品も生前に大澤自身が聴くことはなかった。作曲以来80年を経て、本作品は2013年に、飯守泰次郎指揮/関西フィルハーモニーによって、生誕の地神戸で初演された。