- 器楽曲
- 管弦楽曲
交響曲第一番(1934年4月末) Symphony No. 1(End of Apr. 1934: Boston)
- 創作地
- ボストン
- 初演
- 2017年9月3日
解説
ボストン留学時代に作曲。3楽章構成、総譜187頁。初のフル編成交響曲ながら、戦前の邦人作曲家による最大規模の作品。大澤は同地で若手の前衛派作曲家と認められ、ボストン交響楽団定期演奏会でセルゲイ・クーセヴィツキの指揮で初演される話が持ち上がっていたが、パリ留学を控えており実現しなかった。後にボストンに戻って初演をと当時考えたが、やがて戦争の時代に巻き込まれ、結局、自らの作品を聴くことなく世を去った。「幻の大交響曲」は楽譜のまま83年間眠り、2017年夏の片山杜秀プロデュース「サントリー芸術財団サマーフェスティバル」において、山田和樹指揮日本フィルハーモニー交響楽団によって初演が実現し、大きな話題を呼んだ。実況録音がFM放送された際には、作曲家西村朗が「堂々たる交響曲、この初演は今年の日本作曲界における最大のイベント」と称えた。CD: 日本コロムビア COCQ-85425
CD
「大澤壽人の芸術」山田和樹指揮/日本フィルハーモニー交響楽団 COCQ-85425