- 器楽曲
- 協奏曲
コントラバス協奏曲(1934年4月18日) Double-Bass Concerto(Apr. 18, 1934: Boston)
- 創作地
- ボストン
- 初演
- 2017年9月3日
解説
日本初のコントラバスのための協奏曲。同楽器の名手であった当時のボストン響指揮者、セルゲイ・クーセヴィツキに献呈された。5楽章から成り、そのうちの第2楽章〈モノローグ〉・第3楽章〈アリア〉・4楽章〈ダイアローグ〉に、当時最先端の作曲法の一つだった「四分音」が用いられている。第1楽章と終楽章はソナタ形式+中央の第3楽章は3部分形式と、奇数楽章が西洋の形式を大枠にして書かれ、そこに挟まれた偶数楽章に日本的な感性が光る独創的な作品。創作時期は《交響曲第一番》とほぼ平行し、同曲と本作品は、創作から83年後の2017年に、山田和樹指揮/日本フィルハーモニーによって初演された。なお、大澤没後の1965年に〈モノローグ〉のみ、ピアノ伴奏版が Edition Perters から出版されている。
CD
「大澤壽人の芸術」山田和樹指揮/日本フ佐野央子(Cb) COCQ-85424
「大澤壽人作曲作品録音プロジェクト」深澤功(Cb)、梅田朋子(Pf) OSCD-801