- 器楽曲
- 室内楽曲
弦楽四重奏曲 イ短調(1933年10月23日) String Quartet in A Minor(Oct. 23, 1933: Boston)
- 創作地
- ボストン
解説
創作の初期から大澤が意識した楽曲構成の方法に「循環形式」がある。5ヶ月前に完成した《ピアノ協奏曲第一番 イ短調》では「それらしい」といった用法だが、本作品では第1楽章の主題が終楽章において、明白に循環している点で初と言える。循環は半年後の《交響曲第一番》やパリで作曲する《交響曲第二番》、帰国後の《ピアノ協奏曲第三番 神風協奏曲》へと続き、探求される。初演は予定されたが、おそらくボストンでは実現しなかったと思われる。本邦初演は2012年「慶應キャンパス・コンサート」において、クァルテット・エクセルシオが行った。